就活失敗したニートの就活記

就活失敗したダメな大人の体験記

祝日もニート

世間は連休らしいが、ニートにはそんなものは関係がない。

むしろ、連休は家に母が入り浸るので辛いものがある。

ぼくの周りのニートフリーターで家族との関係が良好な人はいない。

なので、おそらくニートフリーターというのは親と関係が悪い人が多いと思う。

よくメディアなどで

親に甘やかされて、ニートになったという人がいるけれどそういう単純な問題ではないと思う。

僕自身は甘やかされた記憶はあまりない。

というより、ぼくの母親はきっと世間的にはネグレクトと呼ばれる部類だ。

子育てとかにはまったく無関心だ。放置である。

それどころか、整理整頓などができないので父親が死んで母が家に帰ってきてからは

家に空き巣でも入ったのかという状態になった。

最初はぼくも掃除していたのだが、一週間もすれば元通りになってしまう。

こうは言いたくはないが、母親はADHD注意欠陥多動性障害)だと思う。

片付けられない病気だ。

居間などの母親の生活空間はもうゴミ屋敷のようだ。ゴキブリも増えた。

一番やめてほしいのは、食べたものを流し台に放置すること。

母は放っておくと惣菜や作りおきのものを買ってくる。

そしてトレイに食べ残しがあっても流し台にダストシュートしてくる。

これが続くとすぐに流しが詰まってしまってぼくが掃除するハメになる。

なので、なるべく食材を買うようにしてもらってぼくが料理している。

炊事洗濯もぼくがやっている。

働いてないことを盾に自分が汚しまくった空間の掃除も命令してくる。

最近ではそんなぼくに甘えて、片付ける努力もしていない。

ぼくがもし♀ならば家事手伝いという身分だろう。

だけれど、社会はそうはならない。

男性は働かないとゴミという価値観が日本にはある。

(最近は男女平等教育なので働かない=ゴミかもしれない)

なので、男性のニートはゴミという烙印を押されてしまう。

それは被害妄想では?と思う人もいるだろう。まったく被害妄想ではないです。

ニートになった人というのは、そのほとんどがニートになりたくてなったわけじゃない。

なる前はなにかしら社会に所属していた。

 

なった人にしかわからないが、なる前とは周りの扱われ方が変化する。

例えば、働いてないのに楽をしているから○○をしろ!という論調を使ってこられることや

働いてないのに風邪をひくんじゃない!とか言われることもある。

働いてないのに楽しそうにするな!と言われることもある。

働いてないんだから○○ぐらいしたら!と業者に頼むようなことを言ってこられたり。

働いてないから恥ずかしいし行事にはこないで!とか。

これは被害妄想などではなく、ぼくが実際に言われたりしたケースです。

特にひどかったケースでは

ぼくがインフルエンザに患って倒れそうになったときに、母親は心配するどころか

「感染ったらどうするんだ」「部屋から出てくるな」と吐き捨てた。

心配してほしかったわけではないが、ニートになる前はそんなことを言われたことはなかった。

40℃近い高熱で倒れそうになりながらもタクシーで病院までいきました。

そして、その後に養生していたら家にきた姉の子供(甥)にうつってしまいました。

姉と歳も離れていることもあり、甥も一回りちょっと歳が離れているだけだ。

なので、弟みたいにぼくは可愛がっている。

ぼくはたくさんゲームを持っているので、甥が勝手に出入りしてはゲームを借りて行く。

その時に感染ったと言われた。ほとんど言いがかりに近いです。

インフルエンザのせいで甥は部活の大会にも出られなかったそうです。

加えて、甥の成績が悪いのもぼくがゲームを貸すからだそうです。

これを含めて全部ぼくのせいにされた。

 

ぼくは好きでインフルエンザにかかったわけじゃないし、ゲームも甥のことを考えて自分からは貸しません。

なのにこの仕打ちである。本当にひどい。

その頃から姉も母親と一丸となってぼくに文句を言ってきます。

甥も中学生で、今年からは高校受験も控えているので姉にもストレスが蓄積しているのだと思って大目に見ています。

 

こんな感じの出来事、ニートなら似たような経験があるんじゃないでしょうか。

だんだんと対等の人間として扱われなくなっている。

 

学生時代に某大学の霊長類研究所の人が教鞭を取っていて、受講をしたことがある。

その人は、社会性がある生物は無意識にヒエラルキーを形成してしまうと言っていた。

だから平等な社会というのは虚構だということを悟るように語っていた記憶があるが

その通りだとおもう。

ぼくはいつのまにか、家族のなかでは一番下のヒエラルキーになっている。

これはニートだからと言ってしまうしかないけれど

現在のニートは社会的に見るとヒエラルキーでいう最下層に位置付けされていると思う。

加えて、日本というのは働いてない=無職ではなく、ニートという捉え方をしている。

最近は”高齢者ニート”とかいう名詞ができつつあって、もはやニートの概念が滅茶苦茶だ。

こういう、ニートを人間扱いしない風潮はどんどん広がるとおもう。

昔、若者がホームレスに暴行して殺してしまったニュースが社会に衝撃を与えたそうだが

最終的にはニートはそういう存在になるんじゃないかとおもいます。

 

現在、働いている若者の年収が300万以下というワーキングプアとかいうのが問題になっているらしい。

この背景にはいろいろあるようですが、ぼくは経済学者ではないのでよくわからない。

ただひとつ言えることは、若者は貧しいということだ。

ぼくの周りに貧しくない友達なんかいない。

職を得ていても必死に働いて生活を維持しています。

ブラックだから悪いとかいろいろありますが、ワープアの救えないところは

転職でもしない限り一生、300万以下で働かないといけないという怖い部分がある。

これでは夢も希望もありません。

そんな状態を目の当たりにした世代は世間では悟り世代と言われているらしい。

ぼくは中学の終わりか高校1年ぐらいにゆとりになったのでゆとり世代らしいです。

30~40代の人は基本的に就職氷河期がどうこうと言われ、就職するのも難しい時代だったそうです。

内閣府などの資料を見ると、就職氷河期時代からフリーターと呼ばれる人が急増します。

ワーキングプアというのはこの40代~18歳という幅広い年代に存在してるのではないでしょうか。

このワープアたちが社会でいう下層の人間だとするなら、この人たちが見下す先はどこにあるのか。

それは

ニートフリーターや無職だとおもうのです。

つまり正社員は非正規雇用者を見下し、非正規雇用者はニートを見下すようになっているのではないかと思います。

ピラミッドの下層だけで醜く見下し合っているように思う。

実際、かつて同じニートだった友達やフリーターの友達も就職してしばらく経つと

ぼくに陰口を叩くようになっている。

まぁぼくが嫌われているだけかもしれないですが、変な溝は感じます。

 

ぼくはこれから就職に向けて歩をすすめるわけですが、万が一に就職をして社会人とやらになったとしても

ニートフリーターの友達をずっと大事にしていきたいです。

本当はぼくに力や資本があるなら、周りのニートフリーターを全員雇ってやりたいです。

 

ぼくは、明日から働ける自信があります。だけども単純に働くという気にならないのです。

目標や糧がないのがぼくの問題だと思う。

 

たぶん、ニートというのは書面上から見ると無能です。

採用しよう!っておもうような経歴も特技もないからです。

ぼくは無能な人間なんて存在しないと思っていますが

大多数の会社がぼくを採用しようとは思わないでしょう。

競争社会ですから、ぼくより若くて書面上では有能な人はたくさんいますから。

 

おそらく、ワ○ミとか新卒がこぞって逃げていって人手が足りない会社の採用はすぐにでるとおもいます。

果たしてそれは、ぼくが納得するような環境なんでしょうか。

ニートが何を言っているのかと言われそうですが

有効求人倍率とやらは1.0を割っていないです。

つまり選ばなければ職はあるのです。

だから選ぶな!という人がいるかもしれませんね。

逆ではないでしょうか。

1.0以上もあるからこそ選ぶのでは?っと思うのです。

おそらく採用を貰うだけならすぐに出るとおもうんです。

なので、ぼくが納得できる進路が得られるまで就活は続けます。